環境
- Windows 10
- Python 3.10.1
- VSCode
exe化するメリット
exeファイル(実行ファイル)に変換して配布することで、各実行用の端末にPythonをインストールする必要がなくなります
また、pandasなどの外部ライブラリを使用している場合でも、それらをわざわざインストールする必要がありません
手順
pyinstallerを使うと簡単にPython環境と必要なライブラリを同梱したEXEファイルが作成できるので、こちらを使用します
pyinstallerをインストール
pip install pyinstaller
対象のpythonスクリプトに対してコマンドを実行
pyinstaller ファイル名
--onefileオプションを付けると、関連するファイルを1つにまとめてexeファイルを生成してくれます
pyinstaller sample.py --onefile
オプション一覧
項目 | 内容 |
---|---|
–onedir 又は -D–clean | 出力を1ディレクトリにまとめる |
–onefile 又は -F | 出力を1ファイルにまとめる |
–noconsole 又は -w | コンソール画面を非表示にする |
–clean | 前回のキャッシュと出力ディレクトリを削除する |
–name 又は -n | .spec ファイルを指定したパスと名前で作成する |
–exclude ライブラリ 名 | 除外 したい ライブラリ(パッケージ)を指定する |
–hidden-import ライブラリ 名 | 同梱 したい ライブラリ(パッケージ)を指定する |
–add-data “参照先パス ; 保存先 フォルダ ” | 同梱 したい データを指定する |
–add-binary “参照先パス ; 保存先フォルダ” | 同梱したいバイナリファイル(ドライバ等)を指定する |
上記コマンド実行後、completed successfullyと表示されたらexeファイル化完了です。
成果物
exeファイル化に成功すると、下記のフォルダとファイルが生成されます。
pycache
build
dist
.spec
distフォルダ内にある~.exeファイルを実行するとスクリプトを実行できます
また、ほかのPCへ配布するときはdistフォルダ毎配布します
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、Pythonスクリプトをexe化する方法について紹介しています。exeファイル(実行ファイル)に変換して配布するすることで、各実行用の端末にPythonをインストールする必要がなくなるというメリットがありますので、ぜひ参考にしてみてください。