「1万円起業」
スモールスタートで起業を成功させた1500名に数年にわたって調査、リサーチしたもの
この本を読むと得られるもの
- 起業の具体的なモデルケースを知ることができる
- 1人で低コストで起業をスモールスタートする方法を知ることができる
- 起業してから、事業を拡大し続けるためのポイントを知ることができる
以下で、全13チャプターのうち、特に学びになったと感じた箇所を抜粋

第1章 自分を再発見しよう
起業は特別なものではなく、ルールに従って検討すればローリスクで始めることができるビジネスチャンスがある
P27 1500件の起業例全て、思いついてから起業するまでに1万円未満かつ、1ヶ月未満で行われている
初めての企業で最初に借金したり、準備に過度な期間を使ったりということは不要ということがわかる
P32 マイクロサービスがうまくいく、3つのルール
- 自分の情熱やスキルと他人の興味(喜んでお金を払うほど強い興味)が重なる部分にビジネスチャンスが潜んでいる
自分が好きなだけで、他の人が興味がないことや、他の人は興味があるが自分の好きではないことはあまり良くないことがわかる
- 自分の情熱やスキルの部分(スキルの転用
- 1つ得意なことがあれば、他のことにも応用できるはず(チップをたくさん稼ぐウエイトレスの対人能力: 広報でPR
どういった事業を始めるか考えるかに際して、自分の情熱やスキルを抽象化して転用できないか確認することが重要とわかる
第2章 魚を与えよ
ビジネスを通じて提供する価値の本当の意味
P41 うまくいかないビジネスの多くは、「顧客に完全なサービスを提供する代わりに、顧客にも舞台裏を見せ、作業もしてもらった方がいいだろう」と考えている
p49 売り手はよく、「私たちの商品の特徴は・・・」と語るが、客が受け取るベネフィットについて語る方が遥かに説得力がある(特徴は説明的で、ベネフィットは感情的)
このサービスはこんな難しい技術を使って作っていて・・・とか結構やりがちなアンチパターン。使う側は自分に何かしらの恩恵があればそれでいい
p58 ニーズの見つけ方
- 人の増やしたいものを増やすか、減らしたいものを減らすことができるビジネスがうまくいく可能性が高い
- 増やしたいものは、愛やお金、自由、時間、人から認められることなど
- 減らしたいものは、ストレスや通勤時間、うまくいかない人間関係など
後者の課題を減らす、という点はすぐに思いつくが、前者の幸福を増やすイメージの考え方は意外と盲点で新鮮と感じた
第3章 情熱だけでは成功しない
成功するビジネスモデルの構成要素と具体例
p73 ビジネスモデルの表。構成要素と具体例
- 情熱
- そのビジネスモデルに対して自分自身が興味関心、情熱がどれだけあるか
- 問題解決スキル
- その事業を自分が行うにあたりどのようなスキルが活かせるか。
- お客が抱える課題
- 難しい、続かない、不便、など
- ビジネスチャンス
- 上記の3つから求められる
自分が新たなビジネスを考える際にこの要素が含まれているかをチェックできるので便利
第5章 顧客の年齢層を調べるな
P96 顧客を見つける確実な戦略
- 人気のある趣味、流行を掴む
- ダイエットのように多数の賛成派と反対派がいる産業や流行は常に絶好のビジネスチャンスになる
第7章 断れないオファー
P136 よくある質問はPRのためにある
よくできたよくある質問は、買い手の反論を潰し、安心感を与える作用がある。単に質問に答えるためだけにあるわけでない。
p141 期待以上のものを届けること
- 商品をおしゃれな袋に入れて送る、手書きの令状を添えるなどして、買い手に買って良かったと安心感を与えることも重要
ネットショッピングなどした際、こういう一手間があると、「なんかいいな」と思いますよね
第8章 本日発売!
p150 典型的な売り上げの動き
初日と2日目に鋭い反応があり、その後は大きく落ち込んで、終了間際に再び大きく上昇する
第9章 売り込みは穏やかに
p162 売り込みタイプ
自分の事業や商品をどうやってうまく売り込むか
- ペテン師(口先だけで中身を裏付けるものがない)
- 殉教者(中身がある行いをしているが、話す気がないか、話すことができない=知っている人からは尊敬されるが、多くの人に広がることはない)
- やり手(ひたすら想像し、ひたすらコミュニケーションする)
やり手になるためには、良いものを作りながら同時にそれを広めるための取り組みも行う必要がある
第10章 儲かり続けなければ仕事ではない
p184 収益性を高める3つのルール
- 価格はコストではなく、ベネフィットに基づくべき(価格やコストは顧客にとって全く関係がない
- また、アップルの例のように、何種類か価格とオプションを用意する
- 高い価格を見るとそれより安い価格を見ると手頃に感じてしまう作用を活用する
- 種類が多すぎるのは顧客を混乱させてしまいかねないのでNG.顧客に合理的な選択を与えられる数にすること
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では「1万円起業」の要約と読んだ感想について紹介させていただきました。ローリスクでビジネスを始めることができるノウハウが詰まった一冊になりますので、ぜひ皆さんも書籍を購入して学習してみてください。