エンジニア採用面接を通じて感じた重要なポイントをまとめました。これから面接を受ける方の参考になれば幸いです。
技術力とその幅広さを示す
「技術だけやります!」というスタンスは現代のエンジニアには不十分です。技術力はもちろん重要ですが、ビジネス視点やコミュニケーション能力も求められています。今日のエンジニアには幅広い知識と適応力が期待されており、担当できるポジションの領域とレイヤーの幅を示せることが重要です。フロントエンドだけ、バックエンドだけという狭い専門性よりも、複数の領域に対応できる柔軟性が評価されます。(プロダクトエンジニア)
自己理解とキャリアビジョン
自分の強み・弱み、価値観、働き方の希望などを明確に理解し言語化できることが大切です。将来どのようなエンジニアになりたいのか、どんなスキルを身につけたいのかという明確なビジョンを持っていることも重要です。企業側はあなたの成長をサポートできるか、長期的に活躍できる人材かを見極めようとしています。
希望年収についても、単に「市場相場だから」ではなく、自分のスキルや経験、提供できる価値に基づいた根拠を説明できることが大切です。具体的な数値で示せるとなお良いでしょう。
実践的な開発経験とコード品質への理解
長期的に保守可能なコードを書く意識と実践経験をアピールしましょう。自動テストの導入、コードレビュー、リファクタリング、ドキュメント作成など、保守性を意識した開発実績が重要です。
技術選定、プロジェクト構築、初期セットアップ、ディレクトリ設計などの経験も非常に価値があります。誰かに作ってもらったコードを利用するだけでなく、自分が作ったコードを誰かに使ってもらう経験があるかどうかで大きな差があります。この経験は設計力や全体を見る視点の有無を示します。
また、良いコードと悪いコードの違いを言語化できることも重要です。単に「動くから良い」ではなく、可読性、保守性、拡張性などの観点から評価できる視点を持っていることをアピールしましょう。
面接準備と効果的なアピール方法
自分が採用されることで企業側にもたらされる明確なメリットを準備しておきましょう。「何ができるか」だけでなく「どのような価値を提供できるか」という視点で自己PRを組み立てると効果的です。
質問に対する回答は簡潔すぎても長すぎても印象が悪くなります。理想的なのは「はい/いいえ」の明確な回答の後に、理由や背景を簡潔に説明する形式です。無理に背伸びした回答や誇張は逆効果で、自分の経験や考えを素直に伝えることが信頼感につながります。
抽象的な成果や経験よりも、具体的なエピソードとして語れる内容に絞ってアピールしましょう。「こういう課題があり、このように解決して、こんな成果を出した」というストーリーで語れる実績が最も説得力があります。曖昧な表現は逆効果なので、明確に貢献を示せる内容だけに絞ることをお勧めします。
応募先選びのポイント
できる限り、自分が少しでも興味あるサービスを扱っている募集に応募するべきです。興味がないサービスで働くと、モチベーション維持が難しくなり、結果的に本人も企業も不幸になる可能性があります。適切なマッチングが双方にとって重要です。
この記事が皆さんの面接準備に役立ち、希望する企業への採用につながることを願っています。